【ミュニエ】ニュイ サン ジョルジュ プルミエ クリュ クロ ド ラ マレシャル 2017

ヴォギュエやジョルジュ・ルーミエの2大ドメーヌと肩を並べる実力を持つ、繊細で華やかなシャンボール・ミュジニーらしさを引き出す名手。コート・ド・ニュイ地区の中で最も大きな単独所有畑（モノポール）で仕立てられる、気品に満ちた果実味とタンニンのバランスに優れた、女性的でエレガントなワイン。

1902年以来、ミュニエのモノポール。ただし、2003年まではフェヴレイに貸し出されていました。
ミュニエの手に戻ってからワインのスタイルは大きく変わり、ニュイの南部クリマに見られるような武骨さはなく、しなやかでエレガントなワインとなっています。
19世紀にディジョンで酒商を営み財をなしたミュニエ家は、1863年にマレ・モンジュ家から現在の本拠地となっている、シャトー・ド・シャンボール・ミュジニィの邸宅を購入した際に、たまたま4haのブドウ畑が付属していました。
1863年にドメーヌを設立し、シャンボールに4ha強を所有(ミュジニィ、ボンヌ・マールと2つのグラン・クリュを擁する)し、ニュイ・サン・ジョルジュに10ha弱を所有。熟成に新樽はほぼ使わず近年減少傾向にあります。
樽熟成2年目（18か月）の冬に、一度だけラッキング清澄、濾過せずに瓶詰めされます。このような造りから、色の濃度は抑えられ、口当たり柔らかく、シルキーな喉越しのワインが生まれます。ワインはまばゆいばかりに香しく、美しい果実味と透明感があふれ、余韻は驚くほど長く続きます。テロワールを見事にボトルに詰め込んだワインたちは、どれを飲んでもそれぞれに調和がとれています。ミュニエは若い時でさえ見事に美味しいのですが、20年も熟成させると超越的感覚をもつ、特別なピノ・ノワールになるとも言われています。まばゆいほどに芳しく、壮麗なワイン。ミュニエにしか表現できないと思わせるほどの芸術的な作品です！

2017年は秀逸なヴィンテージ