グラーブ地区ながら、例外的にメドック格付け第一級に選ばれた偉大なシャトーオーブリオンのセカンド。クラレンス・ド・オー・ブリオンは、他のセカンドラベルとは若干異なり、ファーストラベルであるシャトー・オー・ブリオンと全く同じ畑で収穫した若樹のブドウを使っており、その違いはブドウ樹の樹齢だけ。土壌や品質管理については全てファーストラベルと同じなのです。
そのためファーストよりもかなりリーズナブルで、早くから飲めるのがこのワインの魅力。長期熟成してももちろん愉しめますが、若いうちからシャトー・オー・ブリオンならではのエレガンスを楽しむことができます。
ロバート・パーカー氏は、「これはいまやボルドーで最高のセカンドワインのひとつであり、いくつかのヴィンテージでこれを凌いだことのあるセカンドワインといえば、名高いシャトー・ラトゥールのレ・フォール・ド・ラトゥールくらいのものである」と評価しているその実力は、ファーストにも負けず劣らず素晴らしいものとなっています。
黒スグリやブラックベリーなどの黒系果実の繊細なアロマ。口に含むと、オー・ブリオンならではの、煙草や杉を思わせるスモーキーなニュアンス。
またメルロの比率が高いために、とろりとした口当たりを感じますが、余韻と共にストラクチャーのしっかりとしたタンニンが現れます。重厚な果実の風味と心地よい苦みが、味わいの全体を引き締めるオー・ブリオンが手掛けるセカンドラベルをご堪能ください。