スタニラス・セラファン氏が1947年に、ジュヴレ・シャンベルタンに設立したドメーヌです。1988年にドメーヌを引き継いだクリスチャン氏は徐々に畑を買い足し、特級畑シャルム・シャンベルタンを筆頭に、合計約5.3haの区画を所有。クリスチャン氏の功績によって「新樽の魔術師」の異名を持つパーカー5ツ星の生産者として、ジュヴレ屈指のスター・ドメーヌとなりました。
現在は3代目として、彼の姪であるフレデリック女史が栽培・醸造を、娘であるカリーヌ女史がマーケティングを担っています。
ブドウ栽培では、「健康でクオリティの高いブドウを育てること」を大事にし、自然環境を尊重した栽培方法を行っています。収穫は全て手摘みで、選び抜かれたブドウのみを使用して、除梗は約70%実施。ステンレスタンクにて低温浸漬を行い、しっかりとした色合いと華やかなアロマを抽出します。
自然酵母により時間かけてゆっくり発酵させ、櫂入れを行うことで、さらに風味とタンニンを抽出。熟成に使用する木樽はタランソやフランソワ・フレールなどの大手メーカーから仕入れ、他の生産者よりも高い新樽比率(AOCで約50%、村名で約70%、村名V.V.以上で100%)で熟成を行います。
これが「新樽の魔術師」と呼ばれる由縁でもあります。また新樽比率が高いことは、ブドウのクオリティが非常に高いことを証明しており、力強く凝縮した果実味と長期熟成にも耐えうる素晴らしいポテンシャルを備えています。
ボトリング時は清澄と濾過を行いません。こうして造られるワインは、しっかりとしたストラクチャーが特徴であり、力強いタンニンと酸を兼ね備える堅牢なスタイルです。
このキュヴェは特級マジ・シャンベルタンに隣接する素晴らしい1級クリマ。
中世時代、ここは墓場だったことからか「カラス」を意味するコルボーと名付けられました。力強さや骨格について評されることの多いジュヴレ・シャンベルタンですが、この畑からは、そんなパワフルさの中にもより繊細さが感じられるワインが造られます。
2019年は傑出したヴィンテージ