【ドメーヌ　コント　ジョルジュ　ド　ヴォギュエ　】シャンボール　ミュジニー2019

DRCやアルマンルソーのようにシャンボール・ミュジニーでもっとも尊敬を集めるドメーヌ、それがコント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエである。
先代のヴォギュエ伯爵はドメーヌがプルミエ・クリュより下のワインを造ることを許さず、村名シャンボール・ミュジニーが加わったのは伯爵の没後。しかもこの村名にはおよそ10％、1級畑ボードとフュエのブドウが含まれる。赤い果実の風味に凛としたミネラルが、一直線に舌から脳へと突き抜ける。グラン・クリュやレ・ザムルーズばかりでなく、この村名シャンボールもテロワールを忠実に表現している。そして、ドメーヌ管理担当者ジャン・リュック・ペパン氏は語ります。ヴォギュエはいつも自然に忠実なワイン造りを心がけており、ワインに フィルターにかける事はしませんし、化学的・物理的に安定させる事も しません。それはワインにヴィンテ－ジや葡萄の品種、テロワ－ルその ものを十分に映したいからです。お客様にはヴォギュエのワイン造りに対する哲学をご理解していただければと思っております。

コント　ジョルジュ　ド　ヴォギュエについてロバート・パーカー氏は
「今や深遠な色合いの最も凝縮した尊敬されるブルゴーニュ・ワインのひとつになっている。加えて、20～30年間うまく熟成を続けるために必要な豊かさと強烈さも備えている。
ドメーヌ・デュ・コント・ドゥ・ヴォギュエは間違いなくブルゴーニュのブドウ園のベスト5に入っている。」★★★★★5つ星生産者ロバート・M・パーカー(ワインバイヤーズガイド)

2019年のブルゴーニュは4月の霜害と初夏の暑さによる水不足で収穫量が大きく減少。ブドウの生命力と栽培家の力量が試された年となりました。しかし夏から秋に移る頃には冷涼な日々が続き、穏やかな収穫期を迎えたことで、収穫されたブドウはエレガントな酸と豊かな果実味の両方を兼ね備えた素晴らしい出来栄え。多くのワインはピュアな酸が魅力の味わいに仕上がっています。

鮮やかなルビーレッドの色調。グラスに注ぐと熟度の高いラズベリーやストロベリー、レッドチェリーの赤系果実のアロマに、クローヴやシナモンのスパイスのニュアンスが立ち上ります。滑らかな口当たりと共に、濃厚ではっきりした果実の風味が広がり、エネルギッシュな印象。繊細な酸と熟したタンニンがバランスの良い味わいを演出し、赤い花やミネラル感を伴う余韻へと続いていきます。ミュジニーの片鱗を感じられる、高い熟成ポテンシャルと凛とした味わいが魅力です。